【実証実験終了】みなとみらい21地区等イベント終了時の人流の分散による回遊性向上
「イベント終了時の回遊性向上」に関する実証実験を完了しました!
横浜市では、DX 推進の取組として、行政の業務やサービスにおける課題(ニーズ)と、それを解決する民間企業等が有するデジタル技術(シーズ)をマッチングするオープンなプラットフォーム「YOKOHAMA Hack!」を運営しています。
このたび、令和5年7月より開始をしました、イベント終了時の回遊性向上の課題解決に向けた実証実験(令和5年7月 21 日記者発表)が完了しました。
実証実験の概要
株式会社エヌアイデイが提供するウェブサービスを活用し、デジタルマップ に表示された周辺施設や店舗の空席状況等の情報をタイムリーかつ包括的に情報提供し、効果的に誘導することで、イベント退出時の行動変化を実証しました。
① デジタルマップ
周辺施設の店舗情報、空席情報、イベント情報などをデジタルマップに一括掲載
② デジタルガチャサービス
飲食店利用者が、店舗に設置した二次元コードを読込むことで、プレゼント付きくじ引(ガチャ)ができる機能で、店舗来店者を測定
③ AIカメラによる自動空席判定
一部店舗に設置したAIカメラで空席情報を提供。デジタルマップでリアルタイムに閲覧可能。
実証実験の結果(横浜消防出初式2024)
① 実証実験参加者の9%を飲食店に誘導
横浜消防出初式2024では、1,345組が実証実験に参加し、そのうち、9%にあたる118組を横浜赤レンガ倉庫周辺から、みなとみらい21地区の飲食店に誘導しました。
デジタルの強みを生かしたプッシュ通知やイベント内容と連携したインセンティブを設定することで、誘客に繋げることができました。
② 空席情報の提供による誘導効果(アクセス2倍、来店1.6倍)を確認
デジタルマップで店舗ごとの空席情報をリアルタイムで提供しました。
空席情報を提供している店舗とそうでない店舗を比較すると、1店舗あたりのデジタルマップのアクセス数は2倍、来店数は1.6倍を記録しました。店舗の空席情報提供の有効性を確認することができました。
■デジタルマップアクセス数
空席情報提供店舗:4.06回/店
未提供店舗:1.98回/店
■来店数
空席情報提供店舗:1.94回/店
未提供店舗:1.19回/店
今回の実証実験を通じ、デジタルマップを活用したイベント終了時の回遊性向上について、一定の効果を確認することができました。得られた知見・成果をもとに、今後も検討を進めていきます。
概要をまとめた資料(PDF)はこちらからダウンロードできます。
企業
株式会社エヌアイデイ(https://www.nid.co.jp/)
横浜市記者発表HP
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/digital/2023/0319hack.html