【実証実験終了】河川等の土砂堆積量の把握と分析
河川堆積土砂の把握に関する2つの実証実験を完了しました!
横浜市では、DX推進の取組として、行政の業務やサービスにおける課題・改善要望(ニーズ)と、それを解決する民間企業等が有するデジタル技術(シーズ)提案をマッチングするオープンなプラットフォーム「YOKOHAMA Hack!」を運営しています。
この度、令和5年4月から開始しました、洪水などの一因となる河川の堆積土砂の把握に対して、アプローチの異なる2つの実証実験(令和5年4月27日記者発表)が完了しました。
両社の実験は、堆積土砂の状況を把握するための現地での職員の現場作業を大幅に削減でき、実用可能な精度かつ低コストで堆積土砂量を把握できるとともに、堆積傾向の把握が期待できる結果となりました。
実証実験の概要
実証実験では、堆積土砂の範囲と量を把握する手法及び得られたデータを分析することで堆積傾向を把握する手法について実証を行いました。実証手法として、
① 航空写真解析による堆積範囲の把握
② 航空写真解析・衛星測位システムによる堆積量の把握
③ システム化による堆積傾向の把握
の3つの手法が取られました。
実証実験の結果
◆株式会社建設技術研究所 https://www.ctie.co.jp/
航空写真のAI画像判読から①堆積範囲を抽出し、航空写真解析により得た②堆積量の推定と③高さデータによる堆積傾向の把握手法を実証
株式会社建設技術研究所のより詳しい実証実験結果スライドはこちらからダウンロードできます。
◆株式会社パスコ https://www.pasco.co.jp/
航空写真のAI画像判読から①堆積範囲を抽出し、衛星測位システムによる計測等により得た②三次元モデルによる堆積量の把握と③堆積傾向の把握手法を実証
株式会社パスコのより詳しい実証実験結果スライドはこちらからダウンロードできます。
総評
✔位置把握: 両社とも実務に適用できる精度を得ることに成功
✔定量把握: 技術の種類や手法によって、精度やコスト、適用可能な河川の範囲などに違いがあるものの、両社とも実務に支障のない精度を得ることに成功
✔傾向把握: 技術の特徴による差異があるものの、両社とも予防的な維持管理の実現に期待(下表参照)
“横浜”で実証した成果を全国へ!
河川の堆積土砂の把握については、全国の自治体でも高い関心があるテーマ(課題)です。そのため、今後、他の自治体へ向けてソリューションを展開する計画です。
横浜市のDXの波及効果に、今後もご注目ください!
横浜市記者発表HP
https://www.city.yokohama.lg.jp/city-info/koho-kocho/press/digital/2023/0927hack.html